~待ったなしのグリーン革命~
グリーン、グラス、グロー
皆さん。最近、「グリーン革命」という言葉をよく耳にしますね。 かつては、肥料による農業の革命という意味でこの言葉は使われましたが、今日のグリーン革命は、現在の化石燃料を使った社会システムを、グリーン燃料(太陽力、風力、水力、潮力、地熱など)を利用した社会へ変革することを提唱しています。では、ここでの注目ポイントは何でしょうか。意外にもグリーン(green)なのです。「緑色」と誠に単純のようですが「緑になる」いう意味でグラス(glass・草)、さらにはグロー(grow・成長する)に繋がっています。蛍光灯のグロー球は大変分かり易い用例でしょう。グローの名詞形がグロース(growth・成長)で、最近、株式投資の世界ではグロース株(成長性の高い株)などと用いられています。
ついでに、グリーン近い色であるブルーにいってみましょう。これも「青い」と簡単ですが、「憂鬱な」の意味があることが若干のミソなのです。会社員なら「ブルーマンデー(憂鬱な月曜日)」は大方経験されているはずです。黒人の霊歌より発した「ブルース」が物憂いのも当然でしよう。形容詞にsが付くと「物」になるのは英文法の常識ですね。グッツ、ショーツ、スラックス(スラックは緩いの意)は分かり易い用例でしよう。
これが、ライトブルーとなると「淡青色」ですが、この場合のライトは「light・軽い」の意味であることに注意しましよう。ボクシングのライトヘビー級のライトです。さらにはネイビーブルーもありますが、ここではネイビー(navy・海軍)に着目してください。「航海する」の意味でナビゲーション(navigation・航行)、ナビゲート(navigate・航行する、操縦する、運転する)に繋がっているのです。まあ、カーナビを知らない人はほとんどいないと言えるでしょう。
●今回の重要単語のまとめ
・green(グリーン)・・緑、緑色の ・glass(グラス)・・草 ・grow(グロー)・・成長する ・growth(グロース)・・成長 ・light(ライト)・・軽い ・navy(ネイビー)・・海軍 ・navigation(ナビゲーション)・・航海 ・navigate(ナビゲート)・・航行する、操縦する、運転する