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第8回 カタカナ語と世相アレコレ(5)

コラム

GDPのDはドメスチック(国内、家庭内)

~プロデュース、イントロデュース、レデュース~

 コロナ禍の影響により目下生産活動や消費の低迷によるGDPの減少が懸念されています。GDPはグロス・ドメスティック・プロダクトの略ですが、ゴルファーならグロス(総計の・粗い)はよく知っているでしょう。ハンディを引かない総打数ですね。ベスグロ(ベストグロス)もよく使われています。ドメスティック(家庭内の・国内の)も大方はDV(ドメスティックバイオレンス・家庭内暴力)でお馴染みでしょう。ドメイン(領土)、ドミネート(支配する)、ドーム(丸屋根)にも繋がっています。一時流行った「マルドメ派」(まるでドメスチック)をご記憶の向きもありましよう。
 プロダクト(生産)はいうまでもなく、プロデュース(制作する)、プロデューサー(制作者、プロダクション(製作所・事務所)などに直結しますが、語源のduceが「導く」の意であるところから、イントロデュース(introduce)、リデュース(reduce)にも繋がっています。  前者は「導く・紹介する」の意で、後者は「減じる」の意です。音楽などでよく使われる、イントロ(イントロダクション)などはカタカナ語と言えるでしょう。

重要単語のまとめ

・gross(グロス)・・・総計の・粗い、総体
・domestic(ドメスチック)・・・家庭の、国内の
・domain(ドメイン)・・・領土、領域
・product(プロダクト)・・・生産、生産する
・produce(プロデュース)・・・生産する
・producer(プロデューサー)・・・・プロデューサー・制作者
・production(プロダクション)・・・プロダクション・制作者
・introduce(イントロデュース)・・・導く、紹介する
・introduction(イントロダクション)・・紹介、導入
・deduce(ディデュース)・・・減じる