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第71回 カタカナ語とサッカー(3)

コラム

~パスに次ぐ技はキック~
キックオフ、キックバックは一般用語

 パスに次ぐ技はキックでしようか。肝心のキック(kick・蹴る)はもとより、ドロップキック、チップ
キック、バイシクルキック、プレースキック、インフロントキックなど様々なキックも、英語としては
あまり魅力がありません。ともあれ、取り敢えず、ドロップ、チップ、バイシクル、プレース、フロントを順次やってみましよう。
 ドロップは飴玉のドロップで同じですが、意味は「滴る、滴り」です。ドリップ(drip)となれば「滴る」で、ドリップコーヒーは大方がお馴染みでしよう。
 チップ(chip)は「切る、切れ端、点棒」です。ゲームのチップやポテトチップスは大方お馴染みでしょう。空手チョップとなるといささか物騒ですね。
 プレース(place)は「場所」の意ですが、動詞としては「置く」の意味があることに注意しましょう。
プレースメント(placement)となれば「配置、採用」です。プレースメントオフィスは「大学などの採用課」なのです。さらにディスプレース(displace)となれば「置き換える」となります。
ホテルなどでお馴染みのフロント(front)は「前面」ですが、フロンティア(frontier)となれば「国境、辺境」です。フロンティアスピリットには大方聞き覚えがありましよう。
 バイシクルは「自転車」と簡単ですか、バイ(bi)が「二つ」の意の語源であることに注意しましよう。バイリンガル(bilingual)は「二か国語」を喋れるのです。
どうも重みのある単語が出てきません。おまけとして、一般用語として用いられているキックオフ(kickoff・開始)、キックバック(kickback・割戻金)を付けておきましよう。

  ●今回の重要単語(まとめ)
・kick(キック)・・蹴る
・drip(ドリップ)・・滴る
・chip(チップ)・・切る、切れ端、点棒
・place(プレース)・・場所、置く
・placement(プレースメント)・・配置、採用
・displace(ディスプレース)・・置き換える
・front(フロント)・・前面
・frontier(フロンティア)・・国境、辺境
・bicycle(バイシクル)・・自転車
・bilingual(バイリンガル)・・二か国語の