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第44回 カタカナ語とスポーツ(8)

コラム

~エキシビションとコンソレーション~
エグジビット、プロヒビット、ハビット

 試合(マッチ)の中には、勝敗を度外視した特別なものがあります。前者は公開模範試合で、後者は「敗者慰労試合」です。
 まず、エキシビションからいってみましよう。エキシビション(exhibition)の意味は「展示、公開」で、エグジビット(exhibit)は「示す、公開する」です。「保つ」の意の語源であるhibitから生まれた言葉で、「前に」の意のproが付くとプロヒビット(prohibit・妨げる、禁じる)となります。「人の前に保つ」から「邪魔する」の意味となっているのです。また、ハビット(habit)となると、「保ち続ける」の意味で「習慣」、インヒビット(inhabit・住む)となります。
 つぎはコンソレーション(consolation)ですが、「慰安、慰め」の意で、動詞のコンソール(console)は「慰める」です。
 余談ともなりますが、このコンソレーションマッチは通常は団体戦などで、勝敗が決した後で行われるものですが、軟式テニスでは敗者復活戦となります。

今回の重要単語のまとめ

・exhibition(エキシビション)・・展示、公開
・exhibit(エグジビット)・・示す、公開する
・prohibit(プロヒビット)・・妨げる、禁じる
・habit(ハビット)・・習慣
・inhabit(インハビット)・・住む
・consolation(コンソレーション)・・慰安、慰め
・console(コンソール)・・慰める