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第46回 カタカナ語とスポーツ(10)

コラム

 ~デッドヒートで大接戦~

ダイ、デス、デッド

 クロスゲームとほぼ同じような接戦を表す言葉に、デットヒートがあります。本来は競馬の同着を表す言葉ですが、転じて接戦の意味となっています。
 さて、デッド(dead)は「死んだ、死んだような、全く、すっかり」の意ですが、動詞はダイ(die・死ぬ)、名詞はデス(death・死)です。一般的にもダイイングメッセージ、デスマッチなどと使われていますので、説明の要はないでしよう。ただし、ヒートには若干の説明が必要です。このヒート(heat)は「熱」ではなく、「(競技の)一回・一ラウンド」なのです。近年では競技の予選などで第一ヒートなどと使われています。
 デットヒートとやや似ているものに、抜きつ抜かれつのシーソーゲームがありますが、英単語というほどでもありません。シーソー(seesaw)がシーソー板、ソー(saw)が「のこぎりであることを申し添えておきましよう。