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第5回 カタカナ語と世相アレコレ(2)

コラム

コロナに繋がるカローラ、クラウン   

前回、代表的な感染症としてインフルエンザを取り上げましたが、今回は目下ややピークアウトの様相を呈しているコロナです。コロナ(corona)の本来の意味は「冠・冠状のもの」で、ややイメージ的に違和感がありますが、要するに、形態がよく似ているからです。コロネーション(coronation)となれば「戴冠式」ですから本来はかなり良いイメージなのです。
やや専門的となりますが、日食の際に見える「太陽コロナ」をご案内の向きも少なくないでしよう。

余談ともなりますが、分かり易いコロナの用例としては、トヨタの車名があります。コロナ、カローラ(花冠)、クラウン(冠)と続くシリーズはよく知られています。最初に発売された高級車、クラウンは、まさしく王室をイメージしたのでしょう。これに対しでライバルのニッサンの高級車、プレジデントは「大統領」なのです。チョット面白い対比ですね。

ついでに言えば、日本語ではウイルスが一般的ですが、コロナに続くビールス(virus)は「濾過性病原体」ですが、当然ながら、一般的には「病毒、害毒」の意味ともなります。全くの余談ですが、本日の新聞記事によると、ややピークアウトしたコロナについて「米国の死者は70万人」との見出しが躍っています。日本はどうかと調べてみると2万人弱です。人口比を勘案してもまさしくケタ違いですね。
何かと批判はあったものの、まずはご同慶の至りです

重要単語のまとめ

corona(コロナ)・・冠、冠状のもの
coronation(コロネーション)・・戴冠式
crown(クラウン)・・冠
corolla(カローラ)・・花冠
president(プレジデント)‥大統領
virus(ビールス、ウェルス)・・濾過性病原体、病毒、害毒