コロナに繋がるカローラ、クラウン
前回、代表的な感染症としてインフルエンザを取り上げましたが、今回は目下ややピークアウトの様相を呈しているコロナです。コロナ(corona)の本来の意味は「冠・冠状のもの」で、ややイメージ的に違和感がありますが、要するに、形態がよく似ているからです。コロネーション(coronation)となれば「戴冠式」ですから本来はかなり良いイメージなのです。
やや専門的となりますが、日食の際に見える「太陽コロナ」をご案内の向きも少なくないでしよう。
余談ともなりますが、分かり易いコロナの用例としては、トヨタの車名があります。コロナ、カローラ(花冠)、クラウン(冠)と続くシリーズはよく知られています。最初に発売された高級車、クラウンは、まさしく王室をイメージしたのでしょう。これに対しでライバルのニッサンの高級車、プレジデントは「大統領」なのです。チョット面白い対比ですね。
ついでに言えば、日本語ではウイルスが一般的ですが、コロナに続くビールス(virus)は「濾過性病原体」ですが、当然ながら、一般的には「病毒、害毒」の意味ともなります。全くの余談ですが、本日の新聞記事によると、ややピークアウトしたコロナについて「米国の死者は70万人」との見出しが躍っています。日本はどうかと調べてみると2万人弱です。人口比を勘案してもまさしくケタ違いですね。
何かと批判はあったものの、まずはご同慶の至りです。
●重要単語のまとめ
corona(コロナ)・・冠、冠状のもの coronation(コロネーション)・・戴冠式 crown(クラウン)・・冠 corolla(カローラ)・・花冠 president(プレジデント)‥大統領 virus(ビールス、ウェルス)・・濾過性病原体、病毒、害毒