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第41回 カタカナ語とスポーツ(5)

コラム

~サブとスーパーサブ~
サブスティチュート、コンスティテュート、インスティテュート

 さて、今回は前回、頭だけを出した控えの選手、サブ(sub)についてです。サブは、サブスティチュート(substitute)の略で、意味は「補欠・代用品、代わりをする」です。これは「~の代わりに」の意のsubに、「置く」の意のstituteかついた言葉なのです。これに「中に」のin、「共に」のconが付くと、それぞれインスティテュート(institu・設立する、学会、協会)、コンスティテュート(constitute・構成する、構成、憲法)となります。前者の用例として、工科系の大学として有名なMIT(マサチューセッツ・インスティテュート・オブ・テクノロジー)を挙げておきましよう。後者は、近年、大きな争点となっている「憲法」を表す言葉ですからぜひ覚えてほしいですね。
 トリビアなエピソードですが、米国のフリゲート艦 コンスィチューション号は独立戦争当時の主力艦として有名です。日本の戦艦三笠、ネルソン提督のビクトリー号と並び世界の三大記念艦とされています。
 さらに言えば、サッカーではスーパーサブがいます。試合の後半に出場し、得点をする特別なサブなのです。スーパーが「上の、超の」の意であることは常識でしよう。スパーマーケット、スパーマンを知らない人はいないと思います。とすれば次の単語は楽勝ですね。

 supreme(シュープリーム)・・最高の
 superior(シューペリアー)‥すぐれた、上級の
 superlative(スパーレイティブ)‥最高の
 superficial(スーパーフィシアル)‥表面の(ficiは表面、顔)
 soprano(ソプラノ)‥婦人・子供の最高音部、ソプラノ歌手

 少し古いのですが、八神純子の「ラブシュープリーム~至上の愛~」を用例としてつけておきましよう。
 まあ、このへんで、サブを特に後回しした理由をご理解いただければ幸いです。

 ●今回の重要単語のまとめ
・substitute(サブスティチュート)・・補欠・代用品、代わりをする
・institute(インスティテュート)・・設立する、学会、協会
・constitute(コンスティテュート)・・構成する、構成、憲法
・supreme(シュープリーム)・・最高の
・superior(シューペリアー)・・すぐれた、上級の
・superlative(スパーレイティブ)・・最高の
・superficial(スーパーフィシアル)・・表面の(ficiは表面、顔)
・soprano(ソプラノ)・・婦人・子供の最高音部、ソプラノ歌手