~バットで覚える重要単語~
バトル、コンバット、ディベート
これまでに見てきたようにカタカナ語はスポーツの世界で大変よく使われていますが、日本ではスポーツの中で野球が最も人気の高いスポーツですから、当然、英語がたくさん使われています。今後しばらく、野球をベースにコラムを展開していきましょう。
まずは手始めに、野球にあまり縁のない人でも知っている簡単な言葉であるバット、グリップ、ボールから行きましよう。ボールは前回出てきましたので省略し、バットからです。
バットは言うまでもなく「棒」ですが、語源として「棒で打つ・叩く」の意を含んでいます。そこに、繰り返しの意のleをつけるとバトル(battle)で、「戦闘」となります。叩きあうのですね。「壮絶なバトル」などと一般的にも使われています。「共に」の意のcomをつけるとコンバット(combat)で、「格闘」となります。テレビの人気シリーズにもありましたが、戦闘用の深靴であるコンバットブーツも結構人気があるようです。さらに、強意のdeを付けると、ディベート(debate)で「論争」、繰り返しの意のreをつけると、リベート(rebate)となります。要するに、相手を叩いてしまうのです。
つぎは、バットを握るグリップです。語源的にみる、grは「掴む」の意を含んでいます。とすれば、グラスプ(grasp)が「内容をつかむ、理解する」、ボード競技のわざであるグラブ(grab)が「掴む」であることは簡単にわかるでしょう。
以上の英単語は受験でも大変重要な単語ですが、おまけとして、野球界の常識であるトレード(trade・取引、貿易)、ファーム(farm・農場、畑)、スカウト(scout・探偵、偵察者)、オウナー(owner・所有者)付けておきましよう。まあ、オウン(own・所有する、自分の)は必須単語のうちでしょう。
●今回の重要単語(まとめ) ・battle(バトル)・・戦闘 ・combat(コンバット)・・格闘 ・debate(ディベート)・・論争 ・rebate(リベート)・・リベート ・grasp(グラスプ)・・内容をつかむ、理解する ・trade(トレード)・・取引、貿易 ・farm(ファーム)・・農場、畑 ・scout (スカウト)・・探偵、偵察者 ・owner(オウナー)・・所有者 ・own(オウン)・・所有する