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第47回 カタカナ語とスポーツ(11)

コラム

~試合の引き分けはドロー~

ドロー、ドラフト、ドラッグ

 これは多くのスポーツで使われる言葉ですが、接戦が続いても決着がつかなければ、ドロー(draw・引く・引き分ける)となります。野球では、ドロンゲームとこの過去分詞形のドロンが使われていますね。ドローイング (drawing)となれば、線などを引くことから「絵画・絵」、ドロウアー(drawer)となれば「引き出し」です。

 名詞形のドラフトも同じく引くことから、「引き抜くこと、選抜」となります。野球の新人選手を選抜するドラフト会議をご案内の向きは多いでしよう。
 オッと、ドラフトビールを忘れました。樽から引き抜いたビールなのです。
 また、類語のドラッグ(drag)も同じく「引く」です。野球のドラッグバントでお馴染みでしょう。要するにバットを引くのです。さらに、ドローに「後ろに」の意のwithが付くとwithdrawで「引っ込める」の意味となります。いずれも「引く」感じがよく出ている言葉ではないでしようか。