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第12回 カタカナ語と世相アレコレ(9)

コラム

~大きく変わる世界のパラダイム(規範)~
サステイン、コンテイン、メインテイン

 コロナ禍はもとより、地球の温暖化、ITの進化、資源の枯渇、人口の高齢化、さらには米中の対決など取り巻く環境が大きく変化しつつある中で、世界のパラダイム(規範)シフトが進んでいますね。
 チョット、オーバーな物言いですが、そこで求められるものは言えば何かといえば、英単語の都合もありますが、私は独断で「サスティナビリティ」と「ダイバーシティ」の二つだと答えましよう。これで狙いがピタリと定まりましたね。まずはサスティナビリティ(sustainability)からです。意味は言うまでもなく「持続可能性」ですが、ここで注目されるのは、この動詞であるサステイン(sustain・保つ、支える)が「保つ」の意のtain を語源とする言葉であることです。
 まず、「共に」の意のcon を付けると、コンテイン(contain・保つ)となります。コンテンツ(content)となれば「内容」ですね。さらに、コンテナー(container)となれば物流に不可欠な「容器」です。多くの国を含むという意味でコンチネント(continent)は「大陸」となります。音楽ファンならコンチネンタルタンゴの愛好者も沢山いるでしょう。ファッションに関心の深い人ならコンチ(コンチネンタル・スタイル)は覚えがあるはずです。
 同様に、mani(手で)、enter(~間に)が付くと、メインティン(maintain・維持する、保つ)、エンターテイン(entertain・もてなす)となります。メンテナンス(maintenance・維持、保持)、エンターテイナー(entertainer・芸能人)などは大変よく聞く言葉ですね。多くは、メンテ、エンタメなど略して使用されています。さらに言えば、ob(強意)、re(後ろに)が付くと、オブテイン(obtain・得る)、リテイン(retain・保有する)ともなるのです。

重要単語のまとめ 

・sustainability(サスティナビリティ)・・持続可能性
・sustain(サステイン)‥保つ
・contain(コンテイン)・・保つ 
・content(コンテンツ)・・内容、コンテンツ 
・container(コンテナー)・・容器、コンテナー 
・continent(コンチネント)・・大陸
・maintain(メインティン)・・維持する、保つ
・maintenance(メンテナンス)・・維持、保持)
・entertain(エンターテイン)・・もてなす
・entertainer(エンターテイナー)・・芸能人